気候変動問題やSDGs(国連の持続可能は開発目標)への関心が高まることによって、多くの方がよりはっきりと認識できるようになったことがあると思います。それは、私たちだけでなく将来の世代も地球で持続可能に暮らし続けるためには、自然環境つまり生態系の持続可能性がとても重要だということ。でも、SDGsの各ゴールは環境のことだけではありません、社会に関するゴールも数多く取り上げています。なぜでしょうか?
私たち人間は、生態系と社会という2つのシステムに頼ることで、自分たちのさまざまなニーズを満たしています。生態系がどのように機能し、どんな原則を満たせば持続可能性を保てるのか、また人間が生態系にダメージを与えるメカニズムがどのようなものか、といったことはこれまでの研究で色々わかってきました。では社会システムについてはどうでしょうか?そもそも、「社会の持続可能性」という概念について、環境ほどには考えたこともなければ、話を聞いたこともない、という方も多いかもしれません。近年、スウェーデンの研究者たちがこのテーマを調べ始めました。このビデオでは、その結果わかった、社会の持続可能性を守るための原則をご紹介します。(GBGP担当 山田有佳)
※本動画は、カナダ在住で数多くのサステナビリティの動画教材を作成している、アレクサンダー・マグニン氏が作成したものを、㈱ビジネスコンサルタントが翻訳・吹替をしました。
【参考資料】
It is based on the research of Merlina Missimer, PhD, Blekinge Institute of Technology, Sweden: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S09596526
これまでにご紹介している動画で学べるシリーズはこちらです。
- サステナビリティ:どこまでだったら大丈夫?
- エコロジカル・フットプリント:人間が地球にかける負担はどのくらい?
- サステナビリティに取り組む最適なタイミングとは
- サステナビリティの科学的定義とは
- 持続可能性を阻む4つの根本原因とは
- サステナビリティ・プラン:アインシュタインの問題解決法(バックキャスティング)
- 4原則-サステナビリティ・ゲームに勝つために
- 環境・人間社会・経済からみる企業価値~トリプルボトムライン~
- 気候変動は、本当に人為的なものでしょうか?(ボストーク基地)
- システムシンキング:教訓「ボルネオの猫」の物語
- サステナビリティ・プランをつくる4つのステップ
- 社会の持続可能性を守る5つの原則
- 持続可能な生活を送るための人間のニーズとは?
アレクサンダーは、カナダを拠点にサステナビリティを軸に活動するコンサルタントであり、イラストレーター。「持続可能な発展」に関するアニメーションビデオ、イラスト、プロジェクトの可視化を行うクリエイターで、今求められている変化に貢献。
また、Sustainability IllustratedというYouTubeチャンネルを運営。これまでにないやり方でサステナビリティを伝え、学ぶためのキャッチーなビデオを無料提供。
以前はナチュラル・ステップでサステナビリティ・アドバイザーとして7年間、戦略的サステナビリティ・プランニングについてビジネスやコミュニティをサポートしていた。サステナビリティについてのキャパシティ・ビルディングのためのワークショップ、アドバイザリー・プロジェクト、そのためのプレゼンテーションの経験豊富。
シビル・エンジニア(土木技術士)で2007年にスウェーデンで「持続可能な社会を目指すための戦略的リーダーシップを学ぶ修士課程(MSLS)」というナチュラル・ステップ・フレームワークに基づく大学院を修了。