計画をたてたけれども計画倒れに終わって、疲れてしまうことはありませんか?
私はいつもダイエットの計画を立てている万年ダイエッターです。つまり、ダイエットは一時的にはうまくいくけれども、残念ながら結局リバウンドをしてしまっているということです。毎回同じような目標を立てている自分に疲れてしまいます。その原因は私の「意志力」の問題でしょうか?

そうではなく、目標の立て方とアクションの設計の仕方にポイントがあると原田さんに教えて頂きました。

今回は、ポジティブリーダーになるための3つのステップの最後となる「ポジティブエナジャイザーの成功を促進する」を前回に続いてご紹介します(ポジティブリーダーシップについてはこちらの記事をどうぞ)。

※「働く喜び・生きる幸せ」を感じられる組織づくりをめざす株式会社ビジネスコンサルタントが、ミシガン大学のキム・キャメロン教授と、マキシオン・ホイールズ社の原田俊彦氏をお招きして開催したセミナー(『ポジティブリーダーシップの理論と実践』:201711112日開催)の講演内容から、ポイントを数回にわたりご案内しています。

エネルギーの湧くような目標を立て、かつ目標達成を促進するツールとは

前回はキャメロン博士に教えて頂いたエベレストゴールというエネルギーがどんどん湧いてくる目標の5つの要素をご案内しました(記事はこちら)。原田さんは個人が自分自身のエベレストゴールを見つけ、何をしたらよいかプランをし、アクションして、それを振り返り、学習していくというサイクルを、「この1枚で導くことができる」というツールを開発されました。
エベレストゴールA3イメージ

実は、私はこのミーティングのツールがとても気になって(自分のエベレストゴールを見つけたくて)、一度原田さんにツールの使い方を体験する機会をいただきました。

その時にユニークでパワフルだなと感じた、原田さんによるコーチングのポイントを3点ご紹介します。

1.エベレストゴールは「仮置き」で良い

エベレストゴールと言うと「完璧でないといけない」、「目標設定は唯一絶対のものがある」、と感じていたのですが、そうではありませんでした。原田さんとエベレストゴールの5つの要素や自分の情熱の源泉などを確認しながら、おぼろげながら見えてきた目標を「仮置き」して次のアクションに進んでいきました。

そして、「月に1回アクションしながら随時見直していくもの」であると教えていただき、安心としました。目標が完璧でないとアクションできないとなると、なかなかアクションに踏み出せないまま、永遠に自分探しでもしてしまいそうになります。

実際に実施してみると、エベレストゴールで思い浮かんだキーワードが曖昧なまま仮置きしても、そのゴールを達成させるために何ができていないといけないかといった条件を丁寧に考えていく過程で、徐々に雲が晴れるように明確になってきたことに驚きました。

2.希望する姿と現状の姿を数値化してみる

まずエベレストゴールが達成された状態を10とし、今現在の自分の状態は0~10で表すとどの数字に位置するかを見定めます
エベレストゴールの10段階チェック

私は自分の現在地を「2」と定めました。不思議なことに、原田さんの経験から「0」と表現された方は1人もいなかったそうです。私は明確なエベレストゴールを持っていませんでしたが、無意識に進みたい方向への一歩を踏み出していることが分かって、現状と希望する姿のギャップに愕然とするよりも、逆に勇気づけられました

次に、現状が2から3の状態へレベルアップされた状態とは、どんなことが達成されている状態かを考えます。このように、達成すべきことを数字で刻んで、遠くのエベレストゴールを眺め、それにエネルギーをもらいながら、当面のマイルストーンに向かって次の一歩を踏み出すアクションを考えることが、思った以上に楽にできました。

3.人を動かすための方略を練る

アクションを考える時にはどうしても「自分ができること」を中心に考えてしまいがちですが、エベレストゴールを達成することは到底独りではできないことの方が圧倒的に多いです。したがって、ステークホルダーを巻き込む力が重要になると原田さんに教えていただきました。

エベレストゴールを達成するために関係するステークホルダーを洗い出して、その方々の心を動かすために何を自分がしなければならないのかを明確にしていきます。例えば、ステークホルダーの方々が思い描くビジョンやバリューと自分のやろうとしていることが合っているか、またはステークホルダーの抱える問題を解決することにつながるかどうかなどを考えていきます。

自分ができること以上のことを達成するために、これはすごく大きなポイントだと感じました。

他にもまだ紹介しきれないほど、エベレストゴールのツールには多くの素晴らしさがあります。ご興味がある方はぜひ私たちにお問い合わせください (gbgp@bcon.co.jp)。

科学的な裏づけがあるリーダーシップの理論と実践を、できるだけ具体的に分かりやすくWINセミナーでの講演内容や私たちの経験からお伝えしたい。そんな思いでこれまで7回にわたって「ポジティブリーダーシップで本当に豊かな組織づくりを」を執筆してきましたが、いかがでしたか? ご自身の役に立ちそうだと思われることが見つかって、一つでも取り入れていただけると幸いです。

まだまだ、書ききれないこともたくさん教えていただきました。改めて、キム・キャメロン博士と原田俊彦さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

(グラフィック担当 株式会社ビジネスコンサルタント 遠藤麻衣子)


【ポジティブリーダシップシリーズ】
1.リーダーシップを科学する_ポジティブリーダーシップで本当に豊かな組織づくりを①
2.リーダーに朗報!人の「ひまわり効果」とは_ポジティブリーダーシップで本当に豊かな組織づくりを②
3.4つのマインドセットでリーダーは大きな太陽に!_ポジティブリーダーシップで本当に豊かな組織づくりを③
4.影響力とエネルギー、リーダーにとって重要なのは?_ポジティブリーダーシップで本当に豊かな組織づくりを④
5.リーダーシップとスポーツの意外な共通点_ポジティブリーダーシップで本当に豊かな組織づくりを⑤
6.信頼関係を築くためには何を共有するのが効果的?_ポジティブリーダーシップで本当に豊かな組織づくりを⑥
7.エナジャイザーの育成の鍵は1 on 1_ポジティブリーダーシップで本当に豊かな組織づくりを⑦
8.ゴールを成し遂げる!ためのツール_ポジティブリーダーシップで本当に豊かな組織づくりを⑧


1 on 1 やエベレストゴールを活用されたい方はぜひこちらからお問い合わせください。

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廣瀬 沙織
東京工業大学大学院 社会理工学研究科 修士課程修了/ 一般社団法人日本ポジティブ心理学協会 理事。 株式会社ビジネスコンサルタントにて営業マネジャー職を担当。その後、同社における顧客組織の組織開発と人材開発への投資効果と投資効率を最大限に高めるための会員制サービスの商品戦略を担当。現在は同社の研究開発マネジャーとして、サステナブル社会の実現のため、ポジティブ心理学やイノベーション理論、自然科学ベースの戦略策定フレームワークに基づく商品開発およびその実践を担当。