現在の日本では、長引くデフレを解消するために、さまざまな経済政策が打たれています。
しかし、その努力もむなしく、小売業ではし烈な価格競争が繰り広げられているのが実情です。

価格競争には限界があります。生き残るためには、価格の安さ以外でお客様を呼び込み、ファンになってもらう店づくりが必要です。言い換えれば、「店舗のイノベーション」を呼び起こすことが大切である、ということです。
実際、食品スーパーやホームセンター、家電量販店の施策や方針を見ると、「イノベーション」「転換」「改革」という言葉がよく採用されています。売上と利益を確保するために、今までにないやり方を模索しているのでしょう。

店舗のイノベーション 差異化の果ての迷走

ある大型ホームセンターでは、競合他店との差異化のために、提供する商品を変え、陳列を変え、商品の補充に奔走しています。そのため、バックヤードには次々と新商品が届けられているのです。
これは一見効果的であるように見えますが、全体で数万点もの在庫があるので、店員でもどこに何があるかわからなくなり、補充のためにバックヤードに行っては迷子になるとのこと。
そうした事情から、日々決められたワークスケジュールを勤務時間内にこなすのが精一杯になっていると聞きました。
これでは、本来の目的である「買い物しやすい売り場づくり」など、実現できるべくもありません。

イノベーションを実現するためのたった3つのポイント

では、店舗のイノベーションを実現するためには、どのような施策を講じれば良いのでしょうか。次の3つのポイントを挙げたいと思います。
キーワードとなるのは「ミーティング」。その有用性と意味とやり方についてお話ししましょう。

1.アイドリングタイムの活用

日々の業務が忙しいからと、月に一度の公式会議だけで、より良いアイデアを求めようとすることには無理があります。
私は、意見を求められたとき、多くの場合で、次のようなアドバイスをします。

  • 店舗において、数人が参加可能なアイドリングタイムを見つけること
  • そのアイドリングタイムで、定期的に改善のアイデアを出すこと

※アイドリングタイム:手持時間/業務を行っていない時間

初めはアイデアの数も少ないのですが、意見交換をしたり、出されたアイデアの組み合わせを考えたりすることで、より多様なアイデアに変化していくでしょう。

2.こまめな職場ミーティング

また、活性化した職場や活気ある売り場のビデオを見たり、働きたい職場について話し合ったりすれば、よりたくさんの意見が出てきます。

こうした職場ミーティングをこまめに行うことが、職場の改善につながり、自主性を生むことにも役立ち、結果的に方針の徹底を可能にします。そうした過程を経て、お客様から選ばれる地域一番店への道がひらけるのです。

 3.知恵を生み出す共創の場

さらに、細かい気づきをムダにしないことも大切です。お客様と直に接している社員のちょっとした気づきやアイデアを、改善やイノベーションのヒントに結びつけるのです。

そのための仕組みづくり、いわば「知恵を生み出す共創の場(職場ミーティング)」を設けることが、店づくりのイノベーションには求められるでしょう。

正しいミーティングでイノベーションを実現しよう!

お客様により良いサービスを提供するために、売上を上げるために何をするべきなのでしょうか。
企業に必要なのは新しいアイデアです。お客様に接している社員(店員)は、お客様の要望や欲求と日々接しているのだから、新しいオペレーションや店づくりのアイデアを数多く出せるはずです。

意識してミーティングを行い、これによって職場内を改善しましょう。それが結果的に、店舗のイノベーションを実現につながるのです。

【参考情報】
隙間時間を活用したミーティング方法 [FISH!カルチャー](職場活性化支援ツール)

いかがでしたでしょうか?正しいミーティング3つ目のポイントとつながる解決策を一つご紹介します。ちょっとしたアイデアをどんどん出すためのクリエイティビティは、学習可能な能力です。ご興味のある方はまずは下記より資料をダウンロードしていただき、ぜひご自身の「クリエイティブタイプ」を診断してみてください。

鈴木 啓寛
1992年株式会社ビジネスコンサルタント入社。営業責任者を経てコンサルタント部門へ移籍。現在マネジングコーディネーター。専門は、経営人材育成プログラムや組織文化変革プログラム、イノベーションプログラム。 製造業から小売業、IT、サービス業まで幅広い業界で、組織の生産性向上に繋がる個人、集団、組織の開発を行っている。 出張で行った土地で見つけた甘いものが大好物。