株式会社ビジネスコンサルタントは「Well-being共創ラボ」を2022年に立ち上げました。

働く人のウェルビーイングと、組織の成果や成長が、ともに育まれる経営のあり方を、企業や分野を越えて共に探求していくコミュニティです。現在では170を超える企業・団体にご賛同いただいています。「こんな場があるんだ」「うちの会社にも関係あるかもしれない」そんな小さな関心を持っていただけたら嬉しいです。

この記事では、ラボが生まれた背景や活動内容、これまでの歩みをご紹介します。

Well-being共創ラボを設立した背景

デジタル技術の進展やパンデミックを経て、人々の価値観や働き方は大きく変化しつつあります。そして企業には、利益をあげるだけでなく、働く人や社会にどのような価値をもたらすのかが問われるようになってきました。

働く人が、日々の仕事に働きがいや豊かさを感じ、自分らしく力を発揮できる。その力が、より良い仕事や新たな価値を生み、組織の成果や持続的な成長につながっていく。さらに、企業活動を通して生まれた活力や豊かさが、地域や社会へ広がっていく。

私たちは、このような好循環が生まれる社会の実現に貢献したいという思いから、Well-being共創ラボを立ち上げました。

「共創」と「ラボ」に込めた想い

企業によって、理念や歴史・事業・働く人を取り巻く環境が異なるため、ふさわしいウェルビーイング経営のあり方や実践は異なっています。

そのため私たちは、「ウェルビーイング経営を実現するために〇〇すると良いです」という答えを一方的に提供することはせず、異なる経験や視点を持つ人たちが集まり、ともに考えて、試して、経験を共有する。その過程から、それぞれの組織に合った実践を生み出すことを大切にしています。

「Well-being共創ラボ」という名前に込めた想いについてもお伝えしたいと思います。

「共創」という言葉には、企業や立場、専門領域を越えて知恵を持ち寄りたいという想いを込めました。「ラボ(ラボラトリー)」には、完璧な答えを待たず、仮説を試し、改善を重ねながら前へ進む姿勢を表しています。

人と組織、そして社会のウェルビーイングを切り離さず、そのつながりを探究することに、Well-being共創ラボの特徴があります。

Well-being共創ラボの賛同パートナーの現状

Well-being共創ラボは、ウェルビーイング経営を探求する人や企業のコミュニティーであり、学びを深める場です。設立当初から、設立の趣旨や想いに共感する企業や団体とのつながりを広げてきました。現在では170組織が賛同し、活動に参加くださっています。

賛同パートナーは、さまざまな企業や団体で、経営者や役員の方だけでなく、役職や専門領域も多岐にわたっています。さらに、研究者や専門家、地域で活動する実践家、アスリートなど、多様な人たちとの連携も進めています。

共通しているのは、働く人々のウェルビーイングを高め、組織の成長を社会への好循環につなげたいという想いです。

異なる経験や視点が出会うことで、一社だけでは得られない気づきや、新しい実践の可能性が生まれています。

具体的な活動――学ぶ・共有する・つながる・共創する

これまで株式会社ビジネスコンサルタントは、主に欧米の研究者から直接教えを請い、さまざまな知見に基づくプログラムを日本のお客様に向けてアレンジして提供してきました。

しかし、ウェルビーイングを企業として実践することにおいては、確立された方法はないため、長年ご縁のある企業の皆さま、専門家、実践家の方と一緒になって、学び・共有・つながり・共に取り組むことを通して、イノベーティブで実践的なものを生み出せるのではと考えています。

Well-being共創ラボでは、4つの活動を大切にしています。

◆学ぶ

学問と実践の垣根を越え、心理学、経済学、哲学、組織・人材開発、地方創生、スポーツなど、多様な領域からウェルビーイングのヒントを学びます。

専門家や研究者の知見に加え、企業経営者や実践家の経験にも触れます。知識を得るだけでなく、自社で何ができるのかを考える機会をつくります。

◆共有する

参加者が、自組織での挑戦や実践、そこから得た気づきを分かち合います。

完成された成功事例だけでなく、直面している壁や試行錯誤も大切な学びです。互いの経験を共有することで、実践に役立つ知恵を育てていきます。

◆つながる

ウェルビーイング経営の実現を目指す人たちとのつながりを育みます。

企業や役職、専門領域の枠を越えて出会い、対話する場をつくります。多様な人たちとの間に生まれる化学反応が、新しい視点や前向きな変化につながると考えています。

◆共創する

学びや対話で終わらず、参加者がともに問いを立て、行動します。

互いの知恵を取り入れながら、具体的な取り組みを試します。その経験を再び共有し、改善を重ねながら、新たな価値を社会へ届けていきます。

設立からの歩み――学びと対話から、共創と実践へ

この4つの活動を軸にWell-being共創ラボは、2022年の設立以来、活動の幅を少しずつ広げてきました。

Phase 1|多様な視点から学び、つながる――2022~2023年

2022年9月、第1回目のWell-being共創会を開催しました。共創会とは、専門家から学びを得るとともに、賛同パートナーの皆さんと対話を通じてウェルビーイング経営の実践を目指すイベント・交流の場です。

第1回目は、妙心寺退蔵院副住職の松山大耕氏を迎え、「なぜ今、ウェルビーイングが求められるのか」を考えました。その後も、女性活躍とジェンダー平等、エンゲージメントの高い職場づくり、ウェルビーイングを感じられるオフィス環境をテーマに取り上げ、対話を行いました。

専門家や企業経営者から学ぶとともに、参加者同士が問題意識や経験を共有しました。企業や地域を越えて、人と人がつながる場を育ててきました。

Phase 2|企業共通の課題を持ち寄り、探究する――2024~2025年

活動テーマは、企業が直面する具体的な組織・人材課題へと広がりました。

若手社員のエンゲージメント、女性活躍、新入社員の定着と成長などです。問いかけによるマネジメントや、AI時代の人材開発も取り上げました。

経営者による事例提供と座談会やオンライン交流会では、成功事例だけを扱うわけではありません。各社が直面している壁や、試行錯誤の過程も共有しました。

また、Well-being共創会では、「Well-beingが循環する会社づくり」や「東洋思想に学ぶ経営の知恵」といったテーマで情報提供と対話を行いました。

経営や組織のあり方を、短期的な成果だけでなく、長期的かつ多角的な視点から探究しました。

Phase 3|企業を越えて共創し、実践する――2026年~

2026年には、パラリンピック金メダリストの狩野亮氏と、13社からの参加者による3カ月間のプロジェクトを実施しました。「大人が活力を取り戻し、チャレンジする社会をつくる」という大きなテーマを掲げ、取り組みました。車いす操作体験や狩野氏へのインタビューや参加者同士の対話を通じて、「挑戦」という言葉を捉え直してみる体験や、制約を創造性に変える思考について考えました。参加者は、対話から得られた気づきをもとに、自分自身や職場で取り組む「小さなチャレンジ」を描き、それぞれの職場での実践につなげました。

また、2月には兵庫県豊岡市の元市長、中貝宗治氏を迎えて第6回Well-being共創会を開催しました。地域の未来を長期的な視点で描き、多くの人とともにビジョン実現を進めたリーダーシップについて学びました。

Well-being共創ラボの活動は、学び合う場から、ともに問いを立て、行動する場へと歩みを進めています。

ウェルビーイング向上を目指す仲間を募集しています

Well-being共創ラボでは、私たちの考えに共感し、ともに活動する賛同パートナーを募集しています。

ウェルビーイング経営に関心はあっても、何から始めればよいか分からない。取り組みを始めたものの、組織の成果へどのようにつなげればよいか迷っている。そのような問いを持つ皆さまも、ぜひご参加ください。

自社だけでは答えを見つけにくい問いも、企業や立場を越えて考えることで、新しい可能性が見えてきます。ウェルビーイング経営の実践に関心を持つ皆さまと、学び、考え、試していきたいと考えています。

働く人が豊かさと働きがいを感じ、その力が組織の成長や成果につながる。そして、その活力が地域や社会へと広がっていく。そのような未来を、私たちとともに考え、実践してみませんか。

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